前選考委員の鳥越俊太郎氏は「流行語大賞」をどう見たか

公開日: 更新日:

■「PPAP」より「TPP」

 トップテン入りは逃したが、候補語30語に選出された中で注目していたというのは、「都民ファースト」だ。

「選ばれなかったのは、審査委員に嫌われたのかな(苦笑い)。もっとも都民あるいは一般の人々が実際に使っていたかといったらそうではない。小池さんひとりが多用していた印象だよね」

 この日の表彰式で、選考委員のひとりである女優の室井滋(58)は、「鳥越さん(の発言)から何か生まれるかと思っていた」と残念そうに話していたが……。

「今年は選考委員を外れたこともあって、あんまりそういうこと考えていなかったですね(苦笑い)。ただ、今年一年を振り返ると安倍さんが空振りをした年であった。TPPひとつとっても、米大統領選を制したトランプが早々に離脱する意向を表明したでしょう。今年の、そして今後の日本を考える上でも『PPAP』だけでなく、『TPP』を入れて欲しかったですね」

 鳥越氏の大賞はPPAPよりTPP。来年はぜひまた選考委員に復帰してほしい。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝