著者のコラム一覧
三枝孝臣

1966年東京都生まれ。89年に日本テレビに入社、「ZIP!」「スッキリ!!」「シューイチ」など情報番組から、「THE夜もヒッパレ」「DAISUKI!」などバラエティーまで、手掛けた番組は100を超える。2015年に日本テレビを退社。現在、メディアデザイン会社「アブリオ」、LINEの前社長・森川亮氏と共に新事業「C Channel」を立ち上げ、メディアを超えたコンテンツプロデューサーとして活躍。近著に「一流のMC力」(東洋経済新報社)がある。

番組に安定感もたらす 小島瑠璃子の“全方位的”現場対応力

公開日: 更新日:

 昔からバラエティーをこなせるアイドルというのは、テレビ業界においては大切な存在でした。2017年現在の筆頭といえるのが“こじるり”こと小島瑠璃子さん(23)ではないでしょうか?

 さまざまな番組で、彼女はアイドル出身であることを忘れさせるかのような安定感、安心感を番組にもたらしてくれます。新番組が始まる際に必ず投入されるタレントさんがいますが、どの番組においても「いい」感じの人は貴重なのです。番組をスタートしようという企画会議で、メーンMCを決めた後に、「ほかに誰を出演させる?」という会話で、最近特に名前が挙がるのが小島さんだと聞きます。

 そういうポジションの方は、1つの番組がもし終わっても、生き残り続ける確率が高い。タレントは誰しも自分の名前を冠した看板番組を持ちたいと願いますが、そこにはリスクがあります。うまくMCとしての評価を得られればいいのですが、視聴率を取れないと、「あの人は数字を持っていない」ということになりかねません。その意味で、彼女のポジションは絶妙だと思います。

 小島瑠璃子さんの魅力はなんといっても何色にも染まることができる「現場対応力」でしょう。彼女はアナウンサー的な読みも達者ですし、「裏回し」といわれる、番組MCの意図をくんでサポートに回ることもできます。そして、タレント同士の掛け合いでも、オチもいえるし、つなぐこともできます。いつのまにかその場にいて違和感なく溶け込める才能があります。メーンMCを張るということとは別に、どのポジションにおいても実力を発揮できる、バランス感覚にあふれる「オールラウンドプレーヤー」な気がします。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった