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三枝孝臣

1966年東京都生まれ。89年に日本テレビに入社、「ZIP!」「スッキリ!!」「シューイチ」など情報番組から、「THE夜もヒッパレ」「DAISUKI!」などバラエティーまで、手掛けた番組は100を超える。2015年に日本テレビを退社。現在、メディアデザイン会社「アブリオ」、LINEの前社長・森川亮氏と共に新事業「C Channel」を立ち上げ、メディアを超えたコンテンツプロデューサーとして活躍。近著に「一流のMC力」(東洋経済新報社)がある。

自分を冷静に客観視 指原莉乃が秘める“偉大なるMC”の条件

公開日: 更新日:

 先ごろSTU48の劇場支配人兼メンバーになるという“人事”が発表された指原莉乃さん(24)。AKB48グループ有力メンバーの卒業が相次ぐなか、八面六臂の活躍を続けています。MC目線で彼女を見た時に感じるのは「瞬発力」があることです。僕自身はMCとして仕事をご一緒したことはありませんが、客観的に見て、“器の大きさ”を感じます。

 AKB48がブレークする前から番組を手がけていた毛利プロデューサーから聞いたエピソードを一つ披露したいと思います。

 劇場イベントの打ち上げの席で、指原さんが彼に「私は“ヲタ芸”が得意なので、なんかあったらぜひ使ってくださいね」と話しかけてきた。「スタッフに直談判するなんて、面白い子だなあ」と印象に残っていたそうです。その後、すぐに生かせる機会が生まれました。企画会議でメンバーの得意技を披露する企画があったので、指原さんのことを思い出して、ヲタ芸をやってもらった。ヲタ芸とは、アイドルを応援するオタクたちの独特の踊り。つまり、自分たちのファンの真似をするという意味で「自分を客観視」できる人でもあるのです。

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