「成長できた」将棋・三浦弘行九段が振り返るスマホ騒動

公開日: 更新日:

 14歳の藤井聡太四段が父親世代の羽生善治三冠(46)を破る大金星。将棋界は超新星の出現で大盛り上がりだが、少し前のこの騒動もウヤムヤにしてはいけない。スマホを使った不正を疑われ、出場停止処分を受けた三浦弘行九段(43)だ。第三者委員会の調査の結果、潔白が証明されたが、三浦九段がこの騒動で学んだものとは何か――。

 ◇  ◇  ◇

 腹の立つような感情も起こりましたし、疑われたことをずっと忘れてはいけないという気持ちもあります。ただ、いったん立ち止まって物事を考えたことで、周囲の見えなかったものが見え、少しは成長できたかもしれません。

 この騒動で私が学んだことは、「私には人を見る目がなかった」ということでした。決して否定的な意見ではなく、むしろ世の中には「こんなにいい人がいたのか」ということを今回の騒動で改めて学んだような気がします。

 疑惑を持たれた当初、「なぜ信じてくれないのか」と被害者意識で疑心暗鬼に陥っていましたが、そんな時に一番多く対局していた丸山さん(忠久・九段)が「不正はない」と言ってくれた。擁護してくれる人が少ない四面楚歌の中で、丸山さんの言葉は重く響きました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  3. 3

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  4. 4

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  5. 5

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  1. 6

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  2. 7

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  3. 8

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 9

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  5. 10

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情