アルフィー高見沢俊彦 処女小説の気になる中身と執筆秘話

公開日: 更新日:

 たしかに説明描写ひとつとっても、〈リズミックな貧乏ゆすり〉〈チャペルの鐘の音が学園闘争への鎮魂歌のように〉などとミュージシャンならではの表現が並ぶ。大学1年の主人公がひそかに恋心を抱く年上女性の登場シーンは、♪せつない片想い あなたは気づかない~と、キョンキョンの「木枯しに抱かれて」が聞こえてくるよう。同曲の作詞・作曲を手がけた音楽家らしい甘酸っぱい描写で、読む者の心を引きつけるのだ。

 ちなみに孤高の美意識も健在で、「打ち合わせ時は毎回ドレスアップして来社いただきました」(前出の担当者)。

 今後は同誌で3回の不定期連載を経て、来夏の書籍化を目指すという。アルフィー結成45周年のメモリアルイヤーにもうひとつ、文学賞受賞の祝い事が加わるか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった