「監獄のお姫さま」好調は小泉今日子の“おばちゃん”効果

公開日: 更新日:

 小泉今日子(51)主演のドラマ「監獄のお姫さま」(TBS系)が順調な滑り出しを見せている。

 火曜10時のいわゆる「逃げ恥」枠で、宮藤官九郎(47)が脚本を手がける「おばちゃん犯罪エンターテインメント」。視聴率は初回、第2話と続けて9.6%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)。初回は放送時間拡大、2回目からは通常に戻るため、落ち込むことが多いが、変わらず視聴者のココロをつかんでいる。

 物語は、女子刑務所に収監されていた小泉今日子、森下愛子(59)、菅野美穂(40)、坂井真紀(47)ら元女囚仲間と看守の満島ひかり(31)らが共謀して、伊勢谷友介(41)演じるイケメン社長を誘拐するところから始まり、次第に彼女たちのプロフィルが明かされる。

 小泉が連発する「なんかワチャワチャしちゃうのよ」や「オバサンって言うな」など、“おばちゃん”ワードは早くも話題になっている。コラムニストの桧山珠美氏がこう分析する。

「クドカン(宮藤)が『あまちゃん』で培った、次回を期待させるテクニックが視聴者を逃がさなかったのだと思います。女子刑務所は視聴者の知らない世界で、ある意味クドカンワールドが作りやすい場所。泉ピン子の『女子刑務所シリーズ』をパロディーしたり、元アイドルをあえて“おばちゃん扱い”して引き付けるのもさすが。かと思えば、キョンキョンの往年のアイドルらしい表情も盛り込んで、中年男性の心もわしづかみです。クドカン作品は爆発的ヒットでなくても、あとから話題になってドラマDVDが人気になることも多い。視聴率以上にオイシイといえます」

 小泉語録は「じぇじぇじぇ」並みにヒットするか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」