トランプが機密公開へ 「ケネディ暗殺」映画はどう描いた

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 史実では、事件はリー・ハーベイ・オズワルドの単独犯行とされたものの、オズワルド自身が警察署内で地元のナイトクラブオーナー、ジャック・ルビーにより銃殺。ルビーもまもなく世を去ったため、釈然としない幕切れとなった。

■容疑者はマフィア、CIA、ジョンソン大統領……

「多くの陰謀論映画に共通するのが複数犯行説。陰謀ドラマ仕立ての『ダラスの熱い日』(73年)では、事件後の数年間に18人もの証人と関係者が死亡したと暴露。全員がこの期間に自然死する確率はほぼゼロだそうで、背後にうごめく巨大組織を示唆しています」(前田氏)

 政府の証拠隠滅を指摘する声も根強く、陰謀論者の間ではマフィアやCIA、後任のジョンソン大統領ら“容疑者”は枚挙にいとまがない。

「有名なのは、泥沼化するベトナム戦争から撤退しようとしたケネディを軍産複合体が始末したという説。解明もの映画の決定版というべきオリバー・ストーン監督の『JFK』でもこの説を採用しています。資料の発掘により近年では否定されつつあるようですが、こうした映画が“定番”として採用したため、今も多くの人が真実と認識しているのでは」(前田氏)

 確かに映画の影響は大きい。CIAの反対を押し切り、トランプ大統領は資料の全面公開で陰謀論を一掃できるか。

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