巨人が借金生活突入で「日本人メジャー投手」緊急補強に現実味…マエケン、藤浪、青柳の一挙取りも

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 最後に動きはあるのか。

 7月末に期限を迎える今季中の補強のことだ。

 トレードや外国人選手に加え、関心を集めているのが日本人メジャーリーガーの動向だ。

 日本時間3日には、マリナーズ傘下3Aを退団し、現在は所属先がない藤浪晋太郎(31)について、代理人のスコット・ボラス氏がさまざまなチームと連絡を取り合っていることを明かしたうえで、「今すぐ伝えられるような話はない」と、現状を明かした。

 藤浪は阪神から2023年にアスレチックスに移籍、64試合に登板したが、24年シーズンからは一度もメジャー登板を果たせていない。

 かねて制球難に苦しむ右腕は日本球界復帰も視野に入れている。

「すでに解雇された藤浪に加え、カブス3Aの前田健太(37)、フィリーズ2Aの青柳晃洋(31)もマイナーで不振に喘いでいる。前田は5月にタイガースを戦力外となり、カブスとマイナー契約。3Aでも1勝3敗、防御率7.20。すでに家族は日本に帰国し、古巣の広島などが調査を進めている。青柳も昨オフ、阪神からポスティングシステムでフィリーズとマイナー契約を結んだが、メジャー契約を勝ち取れず、3Aでも19試合で0勝1敗、防御率7.45とサッパリ。この日は、2Aで2度目の先発マウンドに上がったものの、3回途中6失点と大炎上。こちらも後がない状況で、日本の各球団が水面下で調査を継続しています」(セ球団フロント)

 そんな中、藤浪、前田、青柳の3投手に関心を示しているといわれるのが、パで熾烈な首位争いを繰り広げているソフトバンクだ。

「野手は、昨季の本塁打、打点の2冠を獲得した山川が二軍落ちをするなど状態はイマイチ。レギュラーの近藤、柳田、今宮、栗原らも故障がちです。投高打低が顕著の中、投手のデキが今季のペナントを左右すると言っても過言ではない。モイネロ、大関は安定している一方で、昨季最多勝の有原、新戦力の上沢は調子の波がある。抑えのオスナも不振に陥っているだけに、投手を補強したい状況ではある」(球団OB)

■ライバル球団は足踏み

 巨大戦艦として12球団屈指の資金力を擁するソフトバンクであれば、前田、藤浪、青柳の3人をまとめて獲得するくらいたやすいだろう。

 しかし、フロントが積極的に補強に動きづらいムードがある、とみる向きもある。

 前出のOBが続ける。

「今のソフトバンクは、近藤、山川、有原、モイネロらFAなどで外部から補強した選手が中心選手としてプレー。生え抜きの出場機会が減り、存在感も薄れている。生え抜きが中心選手として躍動する日本ハムとは対照的です。昨オフ、日本ハムからポスティングでメジャー挑戦しながら、わずか1年でソフトバンク入りした上沢の獲得を巡っては、ファンの反発も招いた。常勝チームをつくるためには補強は不可欠ですが、外様と生え抜きのバランスがいびつになっているのは確か。一昨年は80億円規模の大補強を行いながらV逸。昨年は4年ぶりに優勝を果たしたものの、日本一を逃した。今年は大枚をはたいて獲得した選手が必ずしも機能しているとは言い難い。九州のファンは生え抜きの成長物語を好む。商売人である孫オーナーも常にファンからの評判を気にかけている。目先の補強ではなく、自前の選手を一軍で活用することが今のチームには求められているのではないか」

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