八千草薫から電話 「私のおならの音、分かりません?」

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碓井 それはまた大変なことだ。

倉本 八千草(薫)さんは1年半、付き合いました。一番長かったのは、若尾(文子)ちゃんかなあ。女優さんって鎧をつけてるんですよ。その鎧を外さないと欠点が見えない。欠点を書いてあげないと個性にならない。長所が見えたところでなんにもならない。恋愛って普通、長所を見ちゃうじゃないですか。だから、わりと破綻するでしょう。それと似たようなもので、欠点から入って書くといい。

碓井 マイナス面が見えないと、人物像として立ちあがってこないってわけですね。

倉本 口のデカい女優さんがね、それを欠点だと思っていると、隠そうとして口が小さく見えるようメーキャップする。逆なんですよ。大きくしてやったほうが個性につながってくる。岸田今日子がひとつの例ですけれども。

碓井 目に見えるならまだしも、内なる欠点を見つけ出すのはかなり難しいかと。

倉本 ですからね、八千草さんの場合は、1年半かかった。マネジャーに聞いてもさっぱりなんだから。

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