映画「素敵なダイナマイトスキャンダル」 監督が思い語る

公開日: 更新日:

■「ふたを開けてみないと…」

 ただ、今作は、末井昭そのものを描いたわけではない。原作で描かれているのは、写真家の荒木経惟氏とのコンビで一時代を築いた30代半ばの話まで。末井氏が白夜書房退社後に著した「自殺」(13年)に書かれていることや、末井氏本人から聞いた話、そして冨永監督の願望などが入り交じっている。

「40代の末井さんは中間管理職として少なからず不自由を感じていたと思うんです。自身も経験値があるから、守りや悟りだって芽生えてくる。それは、自分がその世代になって実感するところです。だから、昔のことをただ取り上げるという形ではなく、僕たちの世代も身近に感じられる作品にしたかった。自分たちとは無関係な面白い人を紹介した映画と受け取られないようにしたかったんです」

 ただし成果については、「ふたを開けてみないと分からない」と苦笑いする。

「末井さん世代のサブカル好きの人たちにとっては、そりゃあ、末井昭だもの、面白いよって話かもしれませんが、自分と同世代やさらに若い世代の観客にどう届くか、ですね。ネジが緩んでいる人たちの物語を見て自分たちも面白いことをできる、勝手にやればいいんだって少しでも思ってもらえたら、すげえうれしい」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網