3畳半生活からは脱出も…ピン芸人いかちゃん今もバイト中

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 カップを使った、癒やし系リズムネタで注目を集めるピン芸人のいかちゃん(22)。山口から上京して4年。アルバイト生活からの脱出は近い……。

 ◇  ◇  ◇

「せっまー」

 4年前の2014年3月末、山口県周南市から上京して、最初に住んだ女性専用シェアルームを見た時の第一印象がこれでした。だって、3畳半ほどしかないのに2人住まいで、2段ベッドと共用デスクが1つだけ。私物のファンシーケースをそれぞれ1個置いたら、“満員御礼”なんですから。実家では6畳一間を独占してたので、3分の1以下になっちゃいました。

 家賃は月3万8000円。安いでしょ? プロダクション人力舎の養成所「スクールJCA」の入学金や授業料は両親に出してもらい、「生活費は自分で稼ぐ」のが上京の条件だったので、家賃はなるべく抑える作戦でした。養成所から歩いて5分ほどなので、余計な交通費もかかりませんしね。

 もちろん、すぐにアルバイト開始。最初にお世話になったのは徒歩15分の中野坂上にあるカレーショップです。授業やオーディションを優先して時給1000円のランチタイムだけ、3時間前後のバイト。月に手取りで7万円前後にしかならないので、本当にカツカツの生活でした。ここには1年半ほどお世話になりましたが、賄いで1食浮かせることができるのと、余ったご飯は持ち帰ってもよかったので、食費面はかなり助かりました。洋服は先輩や友達に譲ってもらい、それを着回しました。新品を買うなんて余裕は全くありませんから。

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