著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

日常を大事に自由に “おばあさんの達人”樹木希林の死生観

公開日: 更新日:

「みんな、やりたがらないから、いっくらでも、おばあさんの役が来るの」(樹木希林テレビ朝日「徹子の部屋」5月16日放送)

 第71回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した是枝裕和監督の「万引き家族」。作品の中で、“一家”の家計を年金で支える祖母を演じているのが、樹木希林(75)だ。

 この作品もそうだが、樹木希林といえば、「おばあさん」役のイメージが強い。1974年の出世作「寺内貫太郎一家」(TBS)で、小林亜星が演じた貫太郎の実母に扮したとき、まだ30代で、しかも本人の発案だったというのは有名な話だ。そんな樹木が黒柳徹子に漏らした言葉を今週は取り上げたい。

「寺内貫太郎」のときは髪の毛の色を脱色。皺のない若い手を隠すため、手袋をして「おばあさん」役を演じた。そうした経験からだろう。彼女は「おばあさん」っぽく見せるのは「体型」だと看破している。

「それはもう絶対体型です。歳を取るというのはそういうこと。だから、私は顔に皺とかを書いたことないの。いつも体型なんです。歳を取っていくと段々体が小さくなっていく。それだけ」(スイッチ・パブリッシング「SWITCH」16年6月号)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手