大高宏雄
著者のコラム一覧
大高宏雄映画ジャーナリスト

追悼・加藤剛さん 70年代に憂いた正統派の二枚目俳優

公開日:

 俳優の加藤剛さんが6月18日に亡くなった。享年80。正統的な二枚目俳優として、映画界でも確固とした地位を確立された方だった。とはいえ、俳優、とくに映画俳優としての加藤さんは不遇だった気がしないでもない。筆者は、ずっとそんな印象を抱いていた。

 加藤さんが主役を張る作品は1970年代が多かった。松本清張原作の「影の車」(70年)、「砂の器」(74年)や「黒の斜面」(71年)、「忍ぶ川」(72年)、主役ではない「戦争と人間」(70年)なども含めると、代表作の多くが70年代に並ぶ。ところが、その時代がくせものだった。

 70年代の日本映画界を席巻していた代表的な男優は、高倉健、菅原文太、緒形拳、原田芳雄、萩原健一、松田優作といったあたりか。男の匂いムンムン、ときに暴力の香りも充満させる男優ばかりだ。彼らには、この時代にみなぎる反体制的な気分が色濃かった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の芸能記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    5億円の攻防へ 阪神「台湾の三冠王」王柏融獲得は苦戦必至

  2. 2

    桜田大臣に“助っ人”を雇い…安倍首相は海外逃亡の血税浪費

  3. 3

    森友問題の反省ナシ…昭恵夫人が公然と野党批判の“妄言”

  4. 4

    中日・根尾“14歳の冬”の悔恨と決意 野球一本に至る原体験

  5. 5

    メジャー目指す菊池雄星 金銭以外の“希望条件”が明らかに

  6. 6

    自粛期間終了? NEWS手越祐也が“六本木に再び出没”情報

  7. 7

    ムロツヨシは実はモテ男 「イケメンに見えてくる」の声も

  8. 8

    巨人が"第3捕手"と"右の代打"に年俸1.5億円ずつは本当か

  9. 9

    ソト天井打に実況絶叫も…東京ドームの限界を評論家が指摘

  10. 10

    巨人マギーの報われない退団 「世代交代」とは遠い実情

もっと見る