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大高宏雄映画ジャーナリスト

1954年浜松市生まれ。明治大学文学部仏文科卒業後、(株)文化通信社に入社。同社特別編集委員、映画ジャーナリストとして、現在に至る。1992年からは独立系を中心とした邦画を賞揚する日プロ大賞(日本映画プロフェッショナル大賞)を発足し、主宰する。著書は「昭和の女優 官能・エロ映画の時代」(鹿砦社)など。

追悼・加藤剛さん 70年代に憂いた正統派の二枚目俳優

公開日: 更新日:

 加藤さんの真の凄さを実感したのは、それほど過去の話ではない。「舟を編む」(13年)で、実直な二枚目が老いた姿となり、黙々と辞典の編纂(へんさん)に取り組む演技に襟を正した。遺作の「今夜、ロマンス劇場で」(18年)では、やせ細った体から振り絞ったかのような穏やかな声の向こうに、加藤剛の俳優人生がにじみ出て、目頭を熱くした。

 加藤さん。時代の流れをものともせず、最後まで俳優人生をまっとうしてくださり、本当にありがとう。あなたの凄さがやっと分かりました。

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