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大高宏雄映画ジャーナリスト

1954年浜松市生まれ。明治大学文学部仏文科卒業後、(株)文化通信社に入社。同社特別編集委員、映画ジャーナリストとして、現在に至る。1992年からは独立系を中心とした邦画を賞揚する日プロ大賞(日本映画プロフェッショナル大賞)を発足し、主宰する。著書は「昭和の女優 官能・エロ映画の時代」(鹿砦社)など。

市川崑作に続く? 河瀬直美監督に求められる東京五輪映画

公開日: 更新日:

 五輪と五輪映画は分けられない。1964年にも五輪反対論は上がった。ただ市川監督の踏ん張りによって、五輪映画が開催の是非とは違った土俵で多くの人々に受け入れられたのも事実だった。それが、映画の凄いところなのだと思う。先人たちは堂々と戦ったのだ。

 河瀬監督も引き受けた以上、「五輪とは何か」に向かって戦ってほしい。戦うとは内輪の政治性を排し、観客と正々堂々と対峙(たいじ)することである。

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