CM収入は各局下落…“オワコン”テレビに企業が出稿する理由

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「たとえば、スマートニュースやグノシーといったスマホのニュースアプリや、“グラブル”や“パズドラ”と呼ばれるゲームアプリがいまだにタレントを起用したテレビCMを積極的に打っているのはなぜでしょう? テレビの強みである多くの人に一気に認知してもらうリーチ力が評価されているからです。実際、テレビCMを打つとアプリのダウンロード数は確実に増加するそうで、ネットを主軸とする企業も、オワコンと呼ばれるテレビの広告に頼るというわけです」

■視聴率データへの不満 

 だが、昨年度の視聴率1%あたりのCM収入が下落に転じたことで、ついにメディアパワーの衰退が数字となって表れた。本当の意味で、テレビとネットの立場が逆転する日も近いのではないか。

「広告主は、テレビCM価格の基礎となる視聴率に不満を抱いている。データとして根拠が貧弱すぎるからです。テレビCMに取って代わろうとしているネット広告は、ユーザーの属性や嗜好に対応した広告が打て、効果もすぐさま把握できる。ブラックボックスともいわれるテレビCMに巨額のお金をかけることが妥当なのか。圧倒的なリーチ力は認めるものの、あまりに粗末なマーケティングデータしか得られないテレビのメディアパワーの凋落がいよいよ可視化されてきたのかもしれません」(前出の氏家氏)

 今年4月からテレビCMの取引指標は、従来の世帯視聴率から個人視聴率へ変更になった。広告業界では激震が走る歴史的なチェンジだという。平成とともにテレビも終わるようでは、あまりに寂しいのだが、これが現実である。

【連載】決算データに見る民放TV局の実態

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