青山佳裕
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青山佳裕

1954年、東京生まれ。美空ひばりの時代から取材歴40年。現在も週刊誌などで活躍するベテラン直撃記者。

「お話しできることはありません」明菜に感じた悲劇の影

公開日: 更新日:

 明菜は東京都清瀬市出身。6人きょうだいの5番目、三女だ。ツッパリの兄姉と違い、おとなしいお母さん思いの少女時代を過ごし、美空ひばりさんに憧れ歌手を目指したお母さんの夢を引き継いだ。自分の夢は結婚し、お嫁さんになること。だから歌手で売れても、そこがゴールではなかった。

 六本木アマンド横の坂を下りたところのレンガ色のマンションと、通りを隔てたところのマンション。スープの冷めない距離を行き来しながら、二十歳で結婚し引退した百恵さんの姿を思い描いていたのが分かる。しかし、その夢は木っ端みじんに砕け散った。ワイドショー、スポーツ紙、そして雑誌と、芸能マスコミはこぞって明菜を追いかけた。路上でのカーチェイス、体を張り合い、撮った撮られたで揉めていた時代。

 芸能人のスキャンダルは早朝からのTVの一番の人気で、権利とか名誉は二の次だ。この年の大晦日、夜10時から新高輪プリンスホテルで近藤と会見した明菜の、場違いな金屏風を背にした戸惑いの表情にカメラのフラッシュが激しく明滅していた。バブル絶頂の享楽ムードと正反対の、そこだけ時が止まったような孤独があった。

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