著者のコラム一覧
青山佳裕

1954年、東京生まれ。美空ひばりの時代から取材歴40年。現在も週刊誌などで活躍するベテラン直撃記者。

「お話しできることはありません」明菜に感じた悲劇の影

公開日: 更新日:

 六本木アマンド横の坂を下りたところのレンガ色のマンションと、通りを隔てたところのマンション。スープの冷めない距離を行き来しながら、二十歳で結婚し引退した百恵さんの姿を思い描いていたのが分かる。しかし、その夢は木っ端みじんに砕け散った。ワイドショー、スポーツ紙、そして雑誌と、芸能マスコミはこぞって明菜を追いかけた。路上でのカーチェイス、体を張り合い、撮った撮られたで揉めていた時代。

 芸能人のスキャンダルは早朝からのTVの一番の人気で、権利とか名誉は二の次だ。この年の大晦日、夜10時から新高輪プリンスホテルで近藤と会見した明菜の、場違いな金屏風を背にした戸惑いの表情にカメラのフラッシュが激しく明滅していた。バブル絶頂の享楽ムードと正反対の、そこだけ時が止まったような孤独があった。

■麻布十番のスナックで「カナダからの手紙」をデュエット

♪たかが恋なんて、忘れればいい~

 シングル「難破船」は低音でそう歌いだし、泣きたいだけ泣いたらと続く。そういう気概で本人もいたのだろう。数年後、完全復活へ向けて、ひとりレッスンする場面を見た。焼き肉で飲んだ後、噂で聞いた麻布十番のカラオケスナックの扉を開けると、レーザーディスクの並ぶ店内に明菜はいた。グラスには洋酒のロックが揺れていた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自転車の「ハンドサイン」が片手運転ではとSNSで物議…4月1日適用「青切符」では反則金5000円

  2. 2

    九州国際大付野球部で暴力事件 楠城監督が日刊ゲンダイに明かした「不祥事」への言い分

  3. 3

    渋野日向子が米ツアー「出場かなわず」都落ちも…国内ツアーもまったく期待できない残念データ

  4. 4

    世界陸上マラソンで金メダル谷口浩美さんは年金もらい、炊事洗濯の私生活。通学路の旗振り当番も日課に

  5. 5

    日本ハム伊藤大海が受けた甚大被害 WBC「本当の戦犯」は侍ジャパンのベンチだった!

  1. 6

    高利回りの「個人向け社債」に注目 短期の募集で早い者勝ち

  2. 7

    WBC惨敗は必然だった!井端監督の傲慢姿勢が招いたブルペン崩壊【総集編】

  3. 8

    高市首相が自衛隊派遣めぐり安倍側近と壮絶バトル→「クビ切り宣言」の恐るべき暴走ぶり “粛清連発”も画策か

  4. 9

    政権内で孤立する“裸の高市首相” 「ストレス高じて心因性疾患」を危ぶむ声

  5. 10

    駐車トラブルの柏原崇 畑野浩子と離婚