松平健
著者のコラム一覧
松平健俳優

1953年11月、愛知県豊橋市生まれ。7人きょうだいの末っ子。78年、24歳の若さで「暴れん坊将軍」の主役を務める。2004年に「マツケンサンバⅡ」が大ブレークし、NHK紅白出場。新曲「マツケン・アスレチカ」(徳間ジャパン)を発表。

高校を中退し石原裕次郎の内弟子になろうと成城の自宅へ

公開日: 更新日:

 石原裕次郎渡哲也に憧れていた松平は、せっかく入学した県立豊橋工業高校を中退し、16歳で役者を目指して上京する決意を固める。

 高校を卒業すれば、地元のトヨタ自動車やデンソー、中部電力といった有力企業への就職の道が開ける可能性もあった。 だが、母のいつさんは反対するどころか、「成功するかは分からないけど、自分のやりたいことをやりなさい」と言って肩を叩いてくれた。貧しい家計の中から3万円を捻出し、手渡してくれたという。その時、父はすでに他界していた。

「まずは、もしかしたら内弟子にという淡い期待を持って成城の石原裕次郎さんの家を訪ねました。その時、裕次郎さんはお留守で留守番の人に『石原プロモーションの方に電話してくれ』と言われて電話したのですが、『今は新人俳優はとっていない』という返答でした。それでちょっと上野をぶらぶらして、新聞を読んでいたら、たまたま俳優養成所の記事を見つけたのです。まさに行き当たりばったりでしたね」

 石原裕次郎に渡すはずの願書を養成所(宝映テレビプロダクション)の事務所まで持って行ったという。若いからできたとはいえ、とんでもなく無鉄砲な行動だ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”