著者のコラム一覧
松平健俳優

1953年11月、愛知県豊橋市生まれ。7人きょうだいの末っ子。78年、24歳の若さで「暴れん坊将軍」の主役を務める。2004年に「マツケンサンバⅡ」が大ブレークし、NHK紅白出場。新曲「マツケン・アスレチカ」(徳間ジャパン)を発表。

地元名産を使った母の手作り「ちくわカレー」が料理の原点

公開日: 更新日:

 プロの料理人並みの腕前を持つ松平だが、原点となっているのが母・いつさんの手料理だ。

 中でもカレーは故郷を思い出す味となっている。松平は気が向くと、特製カレーをつくって記者たちに振る舞ったりもするが、レシピは舌が覚えている母の味だという。

 カレー好きが高じて8年前に「マツケンカレー」というレトルトのカレーまで発売した。懐かしい昭和の時代のカレーで、じゃがいも、にんじんといった具は大きめ、牛肉の入った中辛味だ。

 だが、これは本当の母の味ではない。

「母の味と言えば、本当はちくわが入ったカレーです。東三河の豊橋は、カレーに入れる具は牛肉ではなく豚肉でしたが、貧しかった我が家では豚肉の代わりに、地元のちくわが入っていた。当時は周囲もみんな貧乏でしたが、豚肉が入るのは給料日くらいです。カレーのルーは、東京ではあまり見かけないけど、愛知県民ならお馴染みのオリエンタルの粉末カレー。黄色いカレーです」

 オリエンタル(本社・愛知県稲沢市)の「マースカレー」は、松平が9歳だった1962(昭和37)年から販売されているロングセラー。一方、豊橋のちくわは終戦直後、戦災で焼け野原となった豊橋市民の貴重な食料となった。1964(昭和39)年に東海道新幹線が開通すると、「こだま」の停車駅になった豊橋駅で地元企業の「ヤマサちくわ」がホームで立ち売り販売。今では豊橋の名物とまで言われるようになっている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  3. 3

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  4. 4

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

  5. 5

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  1. 6

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  2. 7

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  3. 8

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  4. 9

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  5. 10

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも