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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

黒い輝き放つ「風間俊介」のジャニーズらしからぬ胡散臭さ

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 彼がもともと、最初に注目されたのは、99~00年放送の「3年B組金八先生」(TBS)の第5シリーズだった。クラスのイジメを陰で操る兼末健次郎を演じ、強烈なインパクトを残した。自分に向いている仕事を見つけたと思った風間だが、あまりにその印象が強かったからか、しばらくテレビドラマで目立った活躍はなく、舞台中心に活動していた。

 そして06年の深夜ドラマ「アキハバラ@DEEP」(同)の主演を経て、ゴールデン・プライムタイムの連続ドラマのメインキャストに約10年ぶりに戻ってきたのが、11年の「それでも、生きてゆく」(フジテレビ)だった。そこで彼はサイコパスの殺人犯を演じ、再び強烈なインパクトを視聴者に与えたのだ。

 彼はある人に「おまえは脇(役)で殉じたいって口では言ってるし、本人も思ってんのかもしんない。けどおまえは本質は、それを支えてるフリをして、そいつらより前に立ってやるって思ってるヤツだ」と言われたことがあるという(フジテレビ「ボクらの時代」16年1月31日)。その強い野心が彼の狂気の演技を支えている。

「『ジャニーズだってことを忘れてた』って言ってもらえるのは、がんばってきた証しじゃないけれども、褒め言葉」(同前)

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