著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

黒い輝き放つ「風間俊介」のジャニーズらしからぬ胡散臭さ

公開日: 更新日:

「俺、一生懸命、心の底からしゃべっても、若干うさんくさいってよく言われるんですよ」(風間俊介/TBS「マツコの知らない世界」4月9日放送)

 マツコ・デラックスに「真性変態」と言われるほど東京ディズニーシーを偏愛する風間俊介(35)。その魅力をひとしきり語った後、こぼした言葉を今週は取り上げたい。それを聞いてマツコは「うん、すごいうさんくさい。でも、ここまでうさんくさいといいんだって」と返した。

 風間は自ら「ウチの事務所の亜種」(NHK「ドラマチック・アクターズ・ファイル2012」12年10月2日)と語るように、ジャニーズ事務所所属のアイドルとして異端の道を進んでいる。CDデビューすることはなく、ジャニーズアイドルが一堂に会する「カウントダウンコンサート」にもほとんど呼ばれることはない。

 いまや“本職”といえる俳優業でも独特で、「狂気」を宿した人を演じることが多い。「いままで僕、芝居上だったら前科27犯ぐらいあるんです」(フジテレビ「ホンマでっか!?TV」16年1月20日)とうそぶく。彼が普通のいい人の役で登場しても、この後、どこかで変貌するんじゃないかと思ってしまうほどだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」