「悪い女はよく稼ぐ」主演・長谷直美さんが明かす製作秘話
■現場はトラブル続きも…
――撮影現場はトラブル続きだったと聞いています。時期的に大雪にも悩まされました。
柏原「舞台は人情ものだったが、これは<アメリカ映画のコン(詐欺)ゲームものにしよう>と考えた。長谷さんファンの箱根のホテルの若旦那に頼んで2日間撮影に使わせてもらったり、イカサマ話を映画として成立させるために冒頭とエンディングにもうひとつハッタリをかます必要があった。そこで海外ロケを考えついて費用を知り合いの不動産会社の社長さんにお願いしたり、現場を任せていたA君が“消えて”しまい、恐喝事件に巻き込まれて留置所にパクられていたり(いやぁ~殺されていなくてよかった)、クランクイン前日には助監督が“飛んじゃった”(姿をくらます)り、とにかくトラブル続きだった。まぁ~映画作りにトラブルは付き物。いろいろ揉め事とかあるから現場は面白い」
――6月8~21日に新宿のK’s cinemaでレイトショー公開です。
長谷「映画作りもそうでしたが、人と人とのつながりがあり、すべての人間関係を駆使して作られました。まさしくエンターテインメント作品に仕上がった映画を頭をほぐしながらお楽しみ下さい」