著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【サーモン】朝に食べて肌の機能を高めたい…エイジングケア成分がたっぷり

公開日: 更新日:

 サーモンは、日本では古くから食べられてきた身近な魚です。縄文時代の遺跡からも骨が出土しており、北海道や東北では川を遡上するサケを保存食として利用し、冬の重要なタンパク源としてきました。現在では養殖技術と流通の発達により年間を通じて安定的に供給され、焼き魚だけでなく、刺し身や寿司としても広く親しまれています。ちなみに、サーモンが寿司の定番ネタとして広く普及したのは比較的最近のことです。

 かつては寄生虫のリスクから生食は避けられていましたが、1980年代以降、品質管理された養殖サーモンの流通により、生食が可能となりました。脂の乗った食味が支持され、回転寿司の普及とともに広まり、現在では世代を問わず人気の高いネタとなっています。

 そんな鮮やかなオレンジ色が特徴のサーモンですが、じつは分類上は白身魚です。この色は、エサに含まれるアスタキサンチンという色素によるもので、エビやカニなどを食べることで体内に蓄積されます。フラミンゴがエサによって体色を変えるのと同じ仕組みです。

 このアスタキサンチンは抗酸化作用が強く、酸化ストレスの軽減や皮膚機能の維持に関わる可能性が示されています。さらに、サーモンは良質なタンパク質に加え、EPAやDHAといったn-3系脂肪酸を豊富に含んでいます。これらは血中中性脂肪の低下に関与することが知られており、ビタミンDも多く含むことから、骨や免疫機能の維持にも役立つ食品です。

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