「実質エンゲル係数」と「食事の劣化」を直視せよ…東京の単身世帯は40%超?

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「貧困化の兆し」とされるエンゲル係数30%超え──。日本は名目上20%台後半にとどまっているが、可処分所得ベースで見れば実質的には30%を大きく超えている可能性が高い。「安く豊かに食べられる時代」は終わり、知恵と工夫なしには栄養状態が維持できない局面に入った。長浜バイオ大学元教授(医療情報学)で医事評論家の永田宏氏に聞いた。

 総務省の家計調査によると、エンゲル係数は上昇傾向にある。2人以上の勤労世帯では2018年の24.2%から2025年には27.1%へ上昇し、無職世帯でも同様だ。

 一部には高齢化や嗜好変化の影響を指摘する声もあるが、問題はより深い。名目では見えにくい「実質エンゲル係数」の上昇である。

「エンゲル係数は本来『消費支出に占める食費の割合』ですが、現代の家計実態を捉えているとは言い難い。社会保険料、医療費、光熱費、家賃や住宅ローン、さらにはNISAを含む貯蓄など、削減が難しい支出が増えています。これらを差し引いた残りの可処分的支出に占める食費の割合は、統計以上に高まっているのではないでしょうか」

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