「実質エンゲル係数」と「食事の劣化」を直視せよ…東京の単身世帯は40%超?

公開日: 更新日:

「貧困化の兆し」とされるエンゲル係数30%超え──。日本は名目上20%台後半にとどまっているが、可処分所得ベースで見れば実質的には30%を大きく超えている可能性が高い。「安く豊かに食べられる時代」は終わり、知恵と工夫なしには栄養状態が維持できない局面に入った。長浜バイオ大学元教授(医療情報学)で医事評論家の永田宏氏に聞いた。

 総務省の家計調査によると、エンゲル係数は上昇傾向にある。2人以上の勤労世帯では2018年の24.2%から2025年には27.1%へ上昇し、無職世帯でも同様だ。

 一部には高齢化や嗜好変化の影響を指摘する声もあるが、問題はより深い。名目では見えにくい「実質エンゲル係数」の上昇である。

「エンゲル係数は本来『消費支出に占める食費の割合』ですが、現代の家計実態を捉えているとは言い難い。社会保険料、医療費、光熱費、家賃や住宅ローン、さらにはNISAを含む貯蓄など、削減が難しい支出が増えています。これらを差し引いた残りの可処分的支出に占める食費の割合は、統計以上に高まっているのではないでしょうか」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日向坂46「ひなたフェス」中止でもファンは宮崎へ「43億円」を動かした“推し活地方創生”の底力

  2. 2

    令和版『八つ墓村』にはこれまでにない「2つの見どころ」あり Jホラーの名匠と新・金田一耕助が魅せる

  3. 3

    「橋上代行昇格は絶対ない」 巨人来季監督に浮上する松井秀喜氏、高橋由伸氏に次ぐ「第3の男」

  4. 4

    青学大の4年間は「ひたすら駅伝を目指す」だけじゃない 今夏は初の海外合宿に踏み切った

  5. 5

    巨人・阿部前監督が球団復帰へ着々 「辞任4カ月での出戻り」は毒になるか、薬になるか

  1. 6

    佐々木朗希の最悪すぎる“退団劇”…ロッテから優秀スタッフ3人を引き抜き、大顰蹙を買っていた

  2. 7

    元関脇嘉風・中村親方〈1〉なぜ「朝稽古をしない」のか? 角界の常識から“あえて外れる”部屋づくり

  3. 8

    桑田真澄氏の発言が波紋 巨人の内部事情暴露のやけっぱち…来季監督の芽は完全消滅か

  4. 9

    六代目との抗争終結で勝ちどきをあげているのは絆會

  5. 10

    コメ農家廃業ラッシュ&米国産ジャガイモ輸入解禁に生産者猛反発! 農水省にはブーイングの嵐