「いつまでもなかよし シャオシャオとレイレイ」日本パンダ保護協会編著

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「いつまでもなかよし シャオシャオとレイレイ」日本パンダ保護協会編著

 日本で初めてパンダ(ランラン・カンカン)が公開された1972年から約半世紀後の2021年6月23日、上野動物園で双子のパンダが誕生した。

 お父さんのリーリー、お母さんのシンシンの間に生まれオスのシャオシャオ(暁暁)とメスのレイレイ(蕾蕾)だ。パンダは約45%の確率で双子を産むが、2頭は上野動物園で生まれた初めての双子のパンダだった。

 ご存じのように協定によって、今年1月、両親のリーリー・シンシンに続いてシャオシャオとレイレイも中国に返還された。

 日本で生まれ、多くの人に愛されたこの双子のパンダの誕生から返還までの成長を記録したフォト日記。

 生まれたばかりのシャオシャオは、体重わずか124グラム、体長13.4センチ、レイレイはちょっと大きく146グラム、体長15.0センチだった。

 親パンダは、通常双子を同時に育てることが難しいとされているため、動物園ではシンシンが抱いている子と飼育員さんが保育器で世話をする子を定期的に入れ替える方式で育てた。

 取り間違いを防ぐために、生まれたばかりのシャオシャオの背中には緑色の印がつけられていた。

 そうして大切に大切に育てられた2頭は、すくすくと成長し、生まれてから9カ月、273日齢の写真では、食事をするシンシンのかたわらでレイレイがひとりで木登りに興じている姿が見られる。

 パンダは天敵から身を守るために幼いころから木登りが得意で、シャオシャオも展示場に据えられた擬木の上で過ごすのがお気に入り。

 もうすぐ1歳になろうかというころに撮られた写真のシャオシャオは、擬木のY字形の枝に顔をすっぽりとはめ込み、うたた寝しており、なんとも愛くるしい。

 1歳半ごろの写真のレイレイは、擬木の上で、枝を上手に使い分け、まるで椅子に座っているかのように枝を背もたれにしてバランスを保って、ササを食べている。

 ジャイアントパンダは、群れをつくらず単独で生きる動物のため、1歳8カ月を迎えたシャオシャオとレイレイは、段階を踏みながら慎重に親離れが進められた。

 当初は、シンシンがいないことに落ち着かない様子を見せていたが、支え合うように親離れを乗り越えたという。

 同じころ、2頭でササを食べている写真からその仲の良さが伝わってくる。

 その後、激しいじゃれ合いでケガをするのを避けるために2024年4月には、それぞれ1人暮らしが始まる。

 返還のわずか1カ月ほど前に撮られた写真では、かつて父親のリーリーがお気に入りだった洞窟の前でくつろぐシャオシャオや、お腹いっぱい食事をして大きな丸太に身を任せ、まるで「たれぱんだ」のように昼寝するレイレイなど、すっかり動物園の顔として成長した姿が見られる。

 日本人の「パンダロス」を埋めてくれる一冊になるに違いない。

(朝日新聞出版 1980円)

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