山里亮太は努力する“策士” 吉本総合芸能学院の恩師が激白

公開日: 更新日:

「努力を継続できる才能」

 デビューしてからもその姿勢は変わらなかった。

「10年以上前になるでしょうか、若手の集まる劇場で山里はめっちゃ重いカバンを持ってて。中に政治、経済、外交などに関するハードカバーや新書などの本が7冊も入ってて『先生、さんまさんや紳助さんに“山里、おまえどう思う?”って聞かれて即答できなかったら明日僕の席はないんです。だから今すごく勉強してます』と話してました。酒の席でいい話を聞いたら“ちょっと申し訳ありません、トイレに”と席を離れてトイレで携帯にメモするんです。いやらしくなく、才能を超えて有り余る努力をしていた。それが今のレギュラーの多さにつながっている。私は彼が著書を出版するときに『君は努力を継続できる“才能”がある』って言葉を贈りました。

 西野は自分が決めた道は人になんと言われようと変えない、山ちゃんは努力することを休まない。どちらもブレない、根底は同じなんです」

 そんな努力のウラには腹黒い“策士”の一面も。

「2回ほどコンビを変え、売れるにはどういう相方がいいか研究の末、しずちゃんを選びました。ところが、当時しずちゃんを相方にしたいヤツが3人いて。山里は初めてしずちゃんに会う前に、好きなマンガやお笑いのネタを徹底的にリサーチして、さも好きなものが偶然同じだったかのように装ったそうです。それで、今すぐ東京に行こうとしていたしずちゃんに“東京に知り合いがいるんだけど、東京はオーディションがなくなるらしい”と吹き込んで“囲い込み”をしたんです。それで大阪で売れてから東京に進出するという自分の計画に合わせてしまった。もちろん、それがコンビとしての正解でもあるのですが、いやー、アイツは策士です!(笑い)」

 アイドル好きの山里が、いつしか蒼井が大ファンのアイドル「アンジェルム」推しに変わっていったのも、策略のひとつと噂されているが。

「でも、自分なりの計算がない、素の状態だったからうまくいったんだと思います。蒼井さんが彼の今までの努力を感じとれる方だったんだと。彼女が『山里家の一員になれたことがうれしい』と答えたことが私は何より。お父さんが、いじめに加担した山ちゃんをボコボコにして、いじめられた子の家に詫びに行ったという話を私の著書『笑おうね 生きようね/いじめられ体験乗り越えて』で書きましたが、そういう筋の通ったご両親を尊敬できる女性だということがうれしいですね。これで私は授業で“努力は報われる”って、山ちゃんの話ができます。彼はますます仕事の幅が広がるでしょうね。次は、岡村隆史かな……もう50歳がすぐですけど、えー!! っていう吉報を待ってますよ」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    眞子さん極秘出産で小室圭さんついにパパに…秋篠宮ご夫妻に初孫誕生で注目される「第一子の性別」

  3. 3

    芳根京子“1人勝ち”ムード…昭和新婚ラブコメ『めおと日和』大絶賛の裏に芸能界スキャンダル続きへのウンザリ感

  4. 4

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  5. 5

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  1. 6

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  2. 7

    1年ぶりNHKレギュラー復活「ブラタモリ」が好調も…心配な観光番組化、案内役とのやり取りにも無理が

  3. 8

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  4. 9

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  5. 10

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    眞子さん極秘出産で小室圭さんついにパパに…秋篠宮ご夫妻に初孫誕生で注目される「第一子の性別」

  2. 2

    芳根京子“1人勝ち”ムード…昭和新婚ラブコメ『めおと日和』大絶賛の裏に芸能界スキャンダル続きへのウンザリ感

  3. 3

    大リストラの日産自動車に社外取締役8人が「居座り」の仰天…責任問う大合唱が止まらない

  4. 4

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  5. 5

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  1. 6

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 7

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  3. 8

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  4. 9

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由

  5. 10

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ