故・田宮二郎氏長男 柴田光太郎さん「心臓手術で命を…」

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「父は毎晩、厳しく英語を教えてくれた」

 さて、柴田さんは29歳の時、父・田宮二郎さんの代表作「白い巨塔」のプロデューサーの勧めで、ワイドショー「おはよう!ナイスデイ」(フジ系)の司会者としてデビュー。MC、俳優でも活躍した。

「若い頃は“親の七光”と言われるのがイヤでしたが、父のおかげでこの世界に入って、いろんな出会いがあり、いつも守ってくれているなぁと思います。英語も父親が教えてくれました。学習院初等科5年生で英語を習い始めた時、“C-”の成績に怒った父親が、毎晩、仕事から帰ると寝ているボクを起こし、午前2時ごろまで、頭をパコーンと殴りながら教えてくれました。あんなに厳しい父は見たことがなかったですね」

 弟で俳優の田宮五郎さんは、5年前にくも膜下出血で急逝した。

「街中で弟と似た人を見かけると、弟のことを思い出します。父親も弟もアッという間に亡くなり、人の命ははかないなぁと。でも、おかげで死への覚悟がついたというか、自分も今回、心臓の手術で一度命を落としたので、家族や自分が抱える生徒に対しても、そして自分にも、嘘と後悔のない人生を送れればな、と思っています」

(取材・文=中野裕子)

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