嵐が会見で語らなかった密着ドキュメンタリーの世界戦略

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「国内のネット配信はNHKオンデマンド、海外への配信はNetflix」というNHKの戦略がうかがえる。

 Netflixといえば、山田孝之(36)主演で話題を集めた「全裸監督」は、日本のみならず世界190カ国以上に配信されたほど。とてつもない国際発信力を持っている。

 また、ミュージシャンのレディー・ガガに密着したドキュメンタリーなどの話題作を配信するなど、オリジナル・ドキュメンタリーにも定評がある。

 嵐の名は、7月に亡くなったジャニー喜多川氏が「世界中に嵐を巻き起こす」との期待を込めて命名したものだ。3日の会見でも、「期限が決まっているからこそできるチャレンジもある」と語った通り、これまでタブーとしてきたSNSやネット配信を解禁した。メンバーの決意はきっと、恩人の遺志を継ぎ、「世界中に嵐を巻き起こす」ことだろう。

 嵐が目指す方向性と、嵐との実績、嵐のニーズに応える発信力などから、NHKとNetflixがタッグを組み、密着ドキュメンタリーを制作するのが、自然な流れではなかろうか。そして、このチャレンジは、ジャニーズ事務所の今後の世界展開を占う“試金石”となるはずだ。

 会見で密着ドキュメンタリーを発表しなかったのは、単なるタイミング待ちなのか、それとも、SNS解禁のような、さらなるサプライズな仕掛けが待っているのか。

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