嵐が会見で語らなかった密着ドキュメンタリーの世界戦略

公開日: 更新日:

 その理由をひも解く前に、密着ドキュメンタリーを撮影する際の流れを簡単に説明しておこう。

 当然ながら、密着する者や同行先への撮影許可が必要になる。特に嵐のメンバーがレギュラーを務めるテレビ番組の舞台裏を描くには、当該テレビ局への撮影許可が必須だ。なぜなら、嵐以外に出演するタレントの所属事務所への許可取りなどの事前調整も、当該テレビ局を通じた対応となるからだ。

 嵐の密着ドキュメンタリーは、高視聴率が約束されたコンテンツといえる。嵐のレギュラー番組を持つテレビ局が、これまでの関係性を生かし、制作に名乗りを上げるのが当たり前だ。制作過程で得た膨大な映像は、テレビ局が傘下に収める動画配信サービスに独占配信することで、加入者増加への貢献も見込める。

 となると、最有力候補といえるのは、日本テレビだ。現在、グループとしての嵐と、メンバーの相葉雅紀(36)と櫻井翔(37)のレギュラー番組があり、今年の「24時間テレビ」のメインパーソナリティーは嵐が務めた。加えて傘下に動画配信サービスhuluを持っているのだが……。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり