著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

人生に2度死んだ男<2>35歳で急性膵炎に…なぜ助かったか

公開日: 更新日:

 35歳の時に突然、急性膵炎(すいえん)で医大に運ばれた俺であった。

 とにかく壮絶な激激激痛がみぞおちに襲いかかってくるのだった。決して大げさではなく「頼むから殺してくださ~い!!」とだれもが思うくらいの痛みが三日三晩続いたのである。

 どのくらいの痛みかというと、痛みを文字で表現するよりわかりやすいと思うので、その時の医師の方々との会話をお伝えしよう。

「ウググ~、アアア……打ってください、痛み止めモルヒネを!」。モルヒネを打つと少しは痛みが和らぐのでした。それに対し、若い医師が「ごめんなさい、モルヒネはある程度時間をおかないと使えないんです」「ウウウ……もう死んでも狂ってもいいですからハアハア……モルヒネを……」「いや、決まりなので……」。するとそこに年配の医師が「打ってあげなさい……おそらく(命が助かることはないということだとわかった)だろうから、少しでも痛みを和らげてあげてください」。言っとくけど、この年配の医師を決して責めないでくださいね! そのくらいの痛みだったのですから。なにしろモルヒネを打ってもらい、意識をなくし(眠った)、「あ~、スッキリ眠った……アアア痛てー!」と目覚めたら、その間、時計の針は10分しか進んでいなくて、再び「先生、モルヒネを頼みます、ウウウ~!!」というまさに修羅場だったのです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁