著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

たけしの「お笑いウルトラクイズ」のトンデモ舞台裏<2>

公開日: 更新日:

お笑いウルトラクイズ!!」で「滑り台バンジージャンプクイズ」に挑んだ俺であったが、それは、現在のテレビでは決してやれない、大げさではなく、命懸けのところがあったのだ。

 例えば、60メートル超えの屋上からバンジージャンプをするクイズに関してはもちろん、本番前に入念にスタントの方々がリハーサルを何度となく重ねてはくれているものの、事前の説明では「大丈夫です! 多分……」「えっ!? 多分、て?」「いや、我々もプロとしてやれるところまではやりましたが、突風が吹いた場合とか落下中に足に絡んでいるゴムが滑り台の……いや、やめときましょう……」「やめないでー!! なんで後半、言葉を濁しちゃうわけ?」という具合に、自然現象や突発的なモノまではリハーサルできないというのが実情だった。

 当然、人間であるからいくら命懸けといっても命を失うのだけは勘弁なのだが、一般の人には信じてもらえないかもしれないが、我々お笑い芸人という生き物は「命はダメだけど、笑いが取れるなら……う~ん、腕の一本折れるくらいまでなら、ま、いいか~」という、もうどうしようもない性があるのです。

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