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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

残念な「テセウスの船」のメーク…「麒麟がくる」と対照的

公開日: 更新日:

 アカデミー賞で2度目のメーキャップ&ヘアスタイリング賞を受賞したカズ・ヒロが「日本の文化が嫌いになった」とコメントしたとか。この特殊メークを見てどう思うか、聞いてみたい。

■衣装は性格や過去も物語る

 そういえば、衣装がカラフル過ぎると批判の声もあるNHK大河ドラマ麒麟がくる」。担当しているのが巨匠黒沢明監督の長女・黒沢和子。16日に放送された「黒子の美学『“麒麟がくる”衣装デザイナー・黒澤和子の世界』」は、そんな黒沢に密着するドキュメンタリーだった。その徹底したこだわりに感心した。さすが、夕日を撮るのに屋根が邪魔と家を壊した黒沢明のDNAはしっかり受け継がれている。

「麒麟がくる」の衣装については、チーフ演出の大原拓が風水の五行相剋説のアイデアを出し、それをもとに武将のカラーを決めたうんぬん。例えば、明智光秀は成長の象徴である青、やがて光秀を討つことになる秀吉は白というように。気に入った色がなければ布から染め、出来上がった衣装には経年変化をつけるため、汚しの作業を行う……。黒沢には大切にしている父の言葉がある。

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