著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

マサ越前さんは34歳で肝臓に転移…若年性胃がんは遺伝子変異も影響する

公開日: 更新日:

「癌の状態が悪化したことに伴い至急入院して治療に入ることになりました」

 Xで活動休止を発表したのは、元お笑いコンビ・トラッシュスターのメンバーで、現在は福井県のご当地ヒーローをプロデュースするマサ越前さん(34)です。昨年9月に胃痛で受診したところ胃潰瘍と診断。2カ月が過ぎてもよくならず、改めて検査を受けた結果、胃がんが判明し、12月に胃の3分の2を切除したといいます。

 その後、活動を再開したものの、7月ごろから体調がすぐれず、検査の結果、肝臓への転移が判明し、ステージ4に進行したことが分かったそうです。

 一般に胃がんは50代から増え始め、60~80代に多くなるのが特徴です。しかし、45歳以下で発症するタイプもあり、若年性胃がんといいます。頻度は胃がん全体の10%ほどで、それほど多くはありませんが、高齢で発症する通常の胃がんに比べて悪性度が高く、進行した段階で見つかることが珍しくありません。

 マサさんは昨年12月に手術を受けてから7カ月ほどで肝臓への転移が判明したとのこと。あくまでも推察ですが、ひょっとすると手術を受けた時点で肝臓には微小な転移があったのかもしれません。

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