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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

小山田耕三役の志村けんとそのモデル山田耕筰の共通点

公開日: 更新日:

「エール」の第10週(6月1~5日)で窪田正孝(31)演じる主人公・古山裕一(モデル古関裕而)と二階堂ふみ(25)演じる妻・音の間に待望の赤ちゃんが生まれた。紆余曲折を経ながらの出産にメデタシメデタシといったところだが、この週の見どころはなんといっても、作曲家・小山田耕三役の志村けん(享年70)が出てくる場面だろう。8話ぶりの登場で、出演時間は1分40秒にすぎなかったが、その存在感に圧倒された視聴者は少なくなかったはずだ。

■1分40秒でも圧倒的な存在感

 新進気鋭の古山が作曲した「船頭可愛いや」を柴咲コウ(38)演じる世界的オペラ歌手・双浦環が歌うことになったのだが、レコード化を邪魔したのが日本音楽界の重鎮の小山田だった。そこで、双浦は小山田の家に直談判しにいったのだった。

 凛とした柴咲が志村に向かって「その目……。ドイツにいたころ、先生と同じ目をした芸術家たちをたくさん見ました。彼らは皆、自分の立場を脅かす新しい才能に敏感です」と言い放つ。すると、志村は「ふっ、バカバカしい」と呟きながら、どこか怯えているような卑屈な目を見せたのだ。

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