著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

殴られると5000円 大部屋俳優は“危険手当”で食いつないだ

公開日: 更新日:

 京都東映太秦撮影所には裏方まで本物のプロがいた。例えば、照明マン。スタジオ内の撮影時、あらゆる角度から照明を当て、監督の演出をサポートする。ベテラン照明マンから聞いた話がある。

「東京からちょっと売れてる俳優が来ると、“オレはスター”気取りで生意気なヤツがおる。そんなヤツには太秦流のもてなしをしてやった」というやり方に驚愕した。

「スタジオの上から照明を当てるけど、ちょっと間が空いた時、わざと機材を役者のギリギリの所に落とす。一歩間違えれば大ケガだけど、絶対に当てない自信があるから落とせる。見上げて文句を言ってくる直前に“ごめんよ。手が滑った”とにらみを利かせて、一応は謝る。スタッフは俺のやり方を知っているから、“おー、気をつけてな”と本気で俺を怒らない。役者もなにかを察知するのか、おとなしくなる」

 東京の芸能関係者も、「二度と京都撮影所の仕事はしたくないという役者もいた」という。

■顔を殴られれば5000円、ビルから落ちれば5万円

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景