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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

芸能史に残る山口百恵「引退コンサート」の武道館最終公演

公開日: 更新日:

山口百恵 編(3)

 山口百恵結婚発表は祝福ムードに包まれる一方で、引退には「なぜ」と惜しむ声が続出していた。芸能史を見ても、トップを走っていた女優が結婚を理由に引退の例はほとんどない。かつて独身を貫く女優の生き方を映画関係者から興味深い話を聞いたことがある。

「女優が結婚と仕事をてんびんにかけた時、結婚すれば、築いた女優の座を失うことになる。結果、結婚を諦めて仕事を取る」

 百恵はまだ女優としての伸びシロを誰もが期待していた。取材ノートにはこうある。

「父親を知らずに育った百恵は両親が揃った明るくて楽しい一家団欒に強い憧れを持っていた。夫を仕事に送り出し、帰りを待つ自然な家庭。その為に両立ではなく、家庭に入ることを選択した」

 単なるわがままにならないように、百恵は最終到達地点を結婚に合わせるように仕事に邁進していた。

「百恵は事前に事務所に相談するなど、きちんと芸能界のルールを守った。引退までのレールをつくった事務所に従い最後まで務め上げた。“立つ鳥跡を濁さず”でした」と評価する芸能関係者もいた。

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