著者のコラム一覧
城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

沢尻エリカ「別に」発言の際にみせた竹内結子さんの優しさ

公開日: 更新日:

 故・竹内結子さん(享年40)は、本当に魅力的な女優だった。

 僕は映画の製作発表や舞台挨拶の場でお見かけすることが多い女優だったが、一番思い出されるのは“あの女優”が舞台上で「別に」と発言して大きな話題になったときのことだ。

 今から13年前……、その女優の態度のために、現場はうすら寒い雰囲気で映画公開のイベントを終え、出演者たちは壇上を降りていったのだが、その時、出演者のひとりとして並んでいたのが竹内さんだった。彼女は集まっていた報道陣の前を通り過ぎる際、少し困った表情ながら、笑顔で「ごめんなさい。本当にすみません」と、報道陣それぞれに声をかけるように頭を下げて退出していった。僕らも救われたような気持ちになり、「竹内さんって、いい子だね」と口を揃えたものだ。

 その頃、彼女は出産と育児の大変な時期で仕事をセーブしていたが、関係者は「仕事を入れようと思えば、選べるくらいに来るし、CMも入ってくる」と話していた。女優としては理想的と言っていい。

 そんな彼女は、マスコミの前に出るたびに明るく楽しい話を披露してくれた。本業の女優としても、主演、もしくは主演格の役柄ばかりで文句なし。シリアスからコミカルまで幅広い役柄をこなす実力派で、もうひとつ、“差し入れ女王”といわれるくらい共演者やスタッフにも配慮していた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし