著者のコラム一覧
SALLiA歌手、音楽家、仏像オタク二スト、ライター

歌って作って踊るスタイルで話題を呼び、「イデア」でUSEN 1位を獲得。2018年より仏像オタクニストの活動を始め、初著「生きるのが苦しいなら」は紀伊國屋総合ランキング3位を獲得。近著に「アラサー女子、悟りのススメ。」(オークラ出版)がある。

「逃げ恥」が訴えかけたもの 現代社会を生き抜くための知恵

公開日: 更新日:

「男が育休取ってもやることないよ」と男が育休を取ることに対する理解度の低さ。さらに平匡さんを苦しめてしまう「理想の父親にならねば」という重圧。男と女で役割を分けることよりも、「2人で役割を補い合う」ことの方が、今という世の中を生きるために必要な視点なのだと、改めて思わされた。

 今まで当たり前のように存在していた「女として」「男として」というそれぞれの呪いは「社会全体で考えるべき問題」へと変わり、それが誰かの「つらい」にも変わってしまうのだ。

■立ち向かうための「逃げ」

 辛い時につらいと言えないことが、一番つらいことだ。辛いと言うことは「逃げ」だと思うこともあるだろう。しかし、みくりと平匡は逃げることで打開策や、2人が「ともに」歩める道を見出してきた。

 だから向き合うための「逃げ」であれば「恥」でもないし、「休む」ことは「悪」でもなく、それを互いに許容しあえる社会にみんなでしていこうよ、というメッセージを今作から強く感じた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景