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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

タモリの融通無碍な会話力の原点 九州の会社員時代に悟る

公開日: 更新日:

 タモリがもともと、会社員だったことは有名だ。早稲田大学を除籍になった後も、しばらくモダン・ジャズ研究会の司会をしていたが、半ば強制的に地元・福岡に戻され、保険会社で朝日生命の勧誘の仕事をしていた。

 その保険がいかに有益かをよどみなく説明していたが、契約書になかなかサインをもらえなかった。そこで成績優秀な先輩の営業に同行すると、保険の内容については全く何も説明しない。しかし、その代わりにただ一言「私に任せて下さい」と言うのだ。

 タモリはその時に悟った。理論で保険に入る人はほとんどいない。人間とは「理論で押しまくられると、感情で反発するもの」(潮出版社「加藤登紀子の悪男悪女列伝」85年7月発売)だと。結果、彼は優秀者招待旅行コンクールによく入賞するようになった。

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