(32)老健の母親から電話…また、「家に帰る」の振り出しに

公開日: 更新日:

 有料老人ホームの見学翌日、おかんから電話がかかってきた。今度は何を言われるのだろう。波立った気持ちのまま出ると第一声は「わかる?」だった。そりゃ番号登録しているんだからわかるさ。すると、少し間をあけてからこう切り出された。

「昨日はひどいこと言ってごめんよ。気になって夜も眠れなかった」

 口撃したかと思えばすぐに謝ってくる二面性は、やはり認知症から来るものなのだろう。そう理解しようとしても、自分の母親のことなので気持ちの整理はなかなかつかない。それでも、これをキッカケに新たな提案ができるかもと淡い期待を持ち、再度施設見学の必要性をじっくり話し、後日再び外に連れ出した。

 目的はあるサ高住の見学。兄の自宅にほど近い、約20室の地元密着型施設が気になっていたからだ。幸いなことにおかんは強い拒絶をすることなく施設に足を踏み入れてくれた。案内してくれた施設長が地元の人だとわかると、露骨に嫌な顔をすることもなく、それまで見ることさえ拒否していたパンフレットを受け取った。少し期待してもいいのかな?

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中日・工藤新監督「藤浪獲得&再生」へ期待の声 “暴れ馬”にこそ効く知識豊富な指導力

  2. 2

    ドジャースに3連勝のブルワーズに「サイン盗み」疑惑…複数の米メディアが報じる

  3. 3

    大谷翔平の不振より深刻なロバーツ監督の“ヘボ采配”…佐々木朗希の1回降板にも批判噴出

  4. 4

    高市内閣「辞任ドミノ」次は関芳弘文科相 “脱法スレスレ”パーティー常態化、怪しい会場は議員会館だけじゃない!

  5. 5

    巨人「第2次由伸政権」誕生なら前途多難…DeNAに3年連続CS敗退、監督経験者3人の“トロイカ体制”へ

  1. 6

    グダグタの横浜市長選…「組織戦の“素人”候補vsカジノ争点化に躍起のパワハラ前職」の展開で終盤戦へ

  2. 7

    巨人の打撃部門を機能不全にした“センスに欠ける人事”…主導した阿部前監督を「編成要職」に据える悪い冗談

  3. 8

    目黒蓮の海外進出はSnow Manには追い風か負担か…「SHOGUN 将軍」出演後に問われるグループへの影響

  4. 9

    南果歩がNHK「うつ病」特集で明かした9年前の「パートナーとの関係」…元夫・渡辺謙につきまとう“痛いおじさん”化の声

  5. 10

    星野仙一は阪神に残るつもりだったが…優勝で収入倍増も、電鉄の“閉鎖体質”は変わらなかった

おすすめ求人情報

タクシードライバー
株式会社フォーブル 広島県 広島市 正社員
月給25万円~42万円
送迎運転手・社会保険完備の職場で介護タクシー/ドライバー
生活介護 こねくと 大阪府 大阪市 正社員
月給20万7,000円~24万円
Sponsored by 求人ボックス