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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

タモリの融通無碍な会話力の原点 九州の会社員時代に悟る

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「朝9時から夜中1時半まで働いてましたね。休みなしで。だから日田のことは、ほとんど知らないんです(笑い)」(タモリ/NHK「ブラタモリ」2月13日放送)

 番組で大分県日田を訪れたタモリ(75)は、まだ芸能界に入る前の20代の頃、「2年半、日田にいた」と回想した。

「大きな温泉ホテルがあって、そこで内紛が絶えない。事情が分からないので、親会社の社長が友達で頼まれて、ずっと内紛の情報を探るわけ。24~25歳くらいの時。売店のおばちゃん、料理長、ボイラー技士としゃべったり、一日中歩いて情報を収集してた」と思い出を語った。

「もう辞めようと思った途端に、ボウリング場をやることになった」と言うタモリは、「メンテナンス、ボウル穴掘り、機械の修理一式、全部ライセンス取って」働いた。その頃のことを振り返ったのが今週の言葉だ。

 タモリと長く共演している安齋肇は日田を訪れた際、「タモリさんはあまり日田の話をしない」と住民が寂しそうに言っていたと伝え、「日田の人は、それを『タモリのヒタ隠し』」と言っていたと笑う(テレビ朝日「タモリ倶楽部」17年1月13日)。

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