90歳女性…末期の白血病でも「いつもの暮らし」を続けたい
白血病の一種「慢性骨髄単球性白血病」の末期にある90歳の女性患者さんが、私たちのもとで在宅医療を始められました。
息子夫婦と孫と同居する4人暮らしで、息子のお嫁さんは介護職。キーパーソンとして、診察の際にはいつも同席してくださっています。患者さんの年齢を考え、本来行う化学療法は避け、心身のつらさの緩和に主眼を置いたケアを行うことになりました。
とはいえ、ご本人は非常にしっかりされていて、認知症などの症状もありません。
そもそも入院ではなく、自宅での療養を希望されたのも、これまでの生活を変えたくなかったからだといいます。
気が向いた時にはシルバーカーを押して近所のスーパーまで買い物に出かけ、レジの店員さんと何げない会話を楽しむ。そんな日常を、できるだけこれまで通り続けたかったのです。
「動ける間は、長年通っている近所のクリニックに通院したい」
それがご本人の希望でした。
しかし、実際には想像よりも貧血の進行が速く、通院が徐々に難しくなっていました。当初は、これまでのクリニックへの通院と在宅医療を併用することになっていましたが、体調の変化とともに少しずつ訪問診療だけになっていきました。


















