著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

“ジュエリーデザイナー”は芸能人にとって格好の副業だった

公開日: 更新日:

 芸能界も新型コロナで大きな影響を受けている。旧知のタレントも電話で「大物歌手が高級外車を売ったりして、かなり深刻な状況です。昔だったら副業もあったのですが、今はそれすらもない」と深刻さを伝えてきた。

 1980年代後半から始まったバブル時代は「本業よりも副業のほうが稼げた」といわれるほどだった。企業のパーティーに出て1~2曲歌うだけで軽くウン百万円を超えるギャラを取っ払いでその場でもらえる。「いい小遣い稼ぎでした」と歌手も振り返る。

 副業は業界で「ショクナイ(内職)」と呼ばれ、本来、公にしないものだが、堂々と本業のようになっていたのがジュエリーデザイナーだった。

 2000年代前半だった。メディアが芸能人の新たな副業を知るきっかけになったのが当時、タレントとして活躍していた羽賀研二だったと記憶する。ジュエリーショップや貴金属の問屋とタレントが契約。タレントがデザインしたジュエリーをメインに売る。大々的に売るのではなく、会員を集めホテルの宴会場などで着物のように「お見立て会」として開催する。デザインした本人がホストとして接客して付加価値を高めていた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった