著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

「ヒット番組に名プロデューサーあり」といわれた昭和の時代

公開日: 更新日:

 元テレビ朝日の名プロデューサー・皇達也さんが20日、亡くなった。享年79。

「欽ちゃんのどこまでやるの!」や「タモリ倶楽部」などのバラエティーから「ミュージックステーション」まで次々とヒットさせた。テレ朝を代表するプロデューサーとして業界にも名を轟かせていた。

 全盛期に取材したことがあるが、声は大きく威圧感があった。3年ほど前、皇氏馴染みの店で遭遇した。昔と変わらない豪快な飲み方。大声で下ネタも絡めて女の子をからかう姿は「昔はこんなテレビマンが飲んで騒いでいたな」と懐かしかった。数年前に奥さんを亡くし慣れぬ独り暮らし。寂しさを紛らわすように飲み歩いていたと聞いた。

 皇氏しかり、各局に名プロデューサーがいた昭和。「ヒット番組に名プロデューサーあり」といわれ局を代表する顔だった。

 仕事ができる男はモテる。女優が監督に惚れて結婚するように、テレビ局のプロデューサーと歌手の結婚も珍しくなかった。古くは畠山みどりがフジの音楽番組のプロデューサーと。麻丘めぐみも続いた。「民謡界の百恵ちゃん」と呼ばれた金沢明子もフジのディレクターと結婚した。麻丘も金沢も後に離婚して騒がれた。夫の浮気が原因と喧伝された。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因