著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

米兵目当てに六本木のクラブに通っていた“グルーピー”たち

公開日: 更新日:

 ルポもので強く印象に残っているのが“グルーピー”取材だった。

 すでに死語に近いが「グルーピー」をよく耳にしたのは1970年から80年代。レッド・ツェッペリンやキッスなど欧米で活躍したロックバンドを追いかける子たちを言った。単なるファンではなく「メンバーと親密関係を持つために接近するファン」だった。日本でも、ロックバンドが日本公演で来日するたびにグルーピーらしき子が増えていった。

 宿泊ホテルの周辺はファンであふれ警備員が付くこともあった。「メンバーの部屋にタレントの子が特別に呼ばれている」という噂も囁かれた。

 世間にも「グルーピー」という言葉が定着した頃、黒人好きというグルーピーの子たちと交流するようになった。黒人といっても彼女たちのターゲットは「アーミー」と呼ぶ米兵。どこで知り合うのか行動を共にしていた。当時、六本木には一般的なクラブの他にほぼ黒人専科のクラブも数軒あった。なかでも「N」や「M」はマニア向けで賑わっていた。

 DJブースだけがある狭い空間に座席はなし。立って飲みながら踊るだけ。料金は2ドリンク付いて2000円ほどだった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  3. 3

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  4. 4

    浜田省吾の父親が「生き地獄」の広島に向ったA.A.B.から80年

  5. 5

    山尾志桜里氏は出馬会見翌日に公認取り消し…今井絵理子、生稲晃子…“芸能界出身”女性政治家の醜聞と凄まじい嫌われぶり

  1. 6

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  2. 7

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  4. 9

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 10

    フジ親会社・金光修前社長の呆れた二枚舌…会長職辞退も「有酬アドバイザー」就任の不可解