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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

「ヒット番組に名プロデューサーあり」といわれた昭和の時代

公開日: 更新日:

 金沢の離婚を巡り郊外にあった金沢の実家を取材した。夫に対して怒りを抑えているのが言葉の端々からわかった。芸能人を妻に迎えたことでプロデューサーも取材対象者となった。

 衝撃的なスキャンダルもあった。

「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」など数々の名ドラマをプロデュースしたTBSの久世光彦に発覚した愛人問題だ。

 久世作品のひとつ「ムー一族」に起用されていた20代前半の新人女優のNとの関係を樹木希林がパーティーの挨拶で暴露したのだ。

 しかも、Nはすでに妊娠8カ月。久世の子を身ごもっていた。樹木の爆弾発言に会場は騒然。出席者の沢田研二は「バカヤロー、やめろ、そんな話」と出ていったことが伝えられた。取材した当時の話を再現する。

「番組内ではほとんどの人が知っていた話。隠している久世さんの姿が苦しそうで、少しでも気持ちを軽くしてやろうという希林さんの洒落た配慮だった。好きなプロデューサーだから言ったのだと思う」(番組関係者)

 久世もあっさり事実を認めた。出産準備のため新潟の実家に帰っていたNの直撃に行った。ドア越しに対応した「親戚の者」という女性は「何も知らない」と丁重に断った。

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