麒麟・川島の相方 田村の兄に「ラヴィット!」の感想聞く

公開日: 更新日:

 世界で極東と呼ばれる日本。その首都・東京の極東に位置するのが江戸川区小岩だ。

 JR小岩駅前はセンベロ地帯として知られ、その意味でのライバルは赤羽(北区)と立石(葛飾区)。もしくはマツコ・デラックス的に総武線で火花を散らすライバルは亀戸と錦糸町とされる。しかし最近では「本当に住みたい街大賞2021 第7位」の垂れ幕が駅に誇らしげにかかるという、さまざまな顔を見せる魅力的な町だ。

 そのJR小岩駅北口から東へ徒歩6分ほどの場所に、麒麟・田村裕(41)の兄が10年前から営む飲めるたこ焼き屋さん「たこ田信玄」がある。

 3月29日から、TBS系列で朝の情報新番組「ラヴィット!」が始まった。LOVEITの略なので「ラヴ イット」、「ラヴィット」。決して「うさぎ」のラビットではない。動物の名前をつけるなら麒麟にあやかり、ジラーフにすべきだろう。

 この番組のMCに大抜擢されたのが、芸人コンビ麒麟の川島明(42)だ。そしてこの番組が始まった朝、日刊ゲンダイ記者の頭にはふと「たこ田信玄」が思い浮かんだ。前述のとおり、このお店は川島の相方の田村裕の兄のお店で、記者もたびたびお邪魔していたのだ。

 そこで新番組開始当日にお店に行って感想を聞こうと考えた。しかし月曜日は「たこ田信玄」は定休日だった。…動かざること山の如し。

 ちなみに、たこ田信玄は日曜・祝日も休み。営業時間は昼12時から24時まで。もちろんこれは平常時で、現在はお酒のラストオーダーは20時までで21時閉店。

「たこ田信玄」の由来は…

 ということで意を決し、30日火曜日夕方。記者は「たこ田信玄」をお店の暖簾をくぐった。…侵掠(しんりゃく)すること火の如し。

 営業中に取材だけしては失礼なので、マヨネーズコーントッピングのたこ焼きを「ふぅーふぅー」しながら生ビールで流し込みつつ、おそるおそる話をうかがった。

 ◇  ◇  ◇

 ーーところで、なぜたこ田信玄になったのですか。

「いくつか考えたんですが、これが一番面白かったんですよね」

 ーー(甲斐、今の山梨県の)戦国大名の武田信玄が好きだったとか?

「違います。山梨から来たお客さんにも聞かれるのですけれど。調べたんですが、山梨にも同じ名前のお店はなかったと思います」

 大阪府吹田市出身の田村兄弟にとって、山梨は所縁のない土地であろう。

 ーーほかにはどういう名前を考えたんですか?

「うーん、10年も前なので忘れてしまいました」

 信玄の軍旗には「風林火山」と書かれていた。

 ーーお店の外にある「ふぅーふぅー林火山」という軍旗、というかノボリも面白いですね。

「はは」

「ハチミツ二郎さんが来てくれました」

 ーー小岩にどうしてお店を開いたのですか。

「なんとなく、ですかね」

 ーー小岩は酒飲みにとってはいい街ですよねー。

「ああ、私お酒飲めないんですよね」

 ーーそれは残念ですね。

「飲めない方がいいこともありますし、お店があるので飲む暇もありませんしね」

 ーー新型コロナの影響ってありましたか?

「おかげさまで世間で言われている7割、8割減というほどではありませんが、あったと言えばありました」

 ーー粉ものではたこ焼きとか、お好み焼きありますがそれが一番好きですか。

「お好み焼きですね。小岩のみつばちってお店が美味しいですね。やっぱり人に作ってもらうとたこ焼きでも、お好み焼きでも美味しいですよね。みつばちってフラワーロードに移転したんですか?」

 ーーかもしれませんね。最近芸人の方はいらっしゃいました?

「ハチミツ二郎さんが来てくれました」

 ーーああ、会社員になったという。

「芸人とかけ持ちでやられているみたいですね」

「ラヴィット!」の感想は?

 ーーところで、1年前に北海道のタカトシの番組で麒麟のお二人が出て、10年後に何をやりたいかという質問に、二人がフリップで書いたんです。裕さんは「小物YouTuber」で、川島さんは「朝のオビ番組をやりたい!」だったんですよ。それが、まさかのMCですよね。川島さんの番組見られて、どう思いましたか。

「うーん、弟のことならともかく、川島さんの番組について私が語るものではないので」

 ーーですよね。弟さんはユーチューバーになられたんですか?

「なんかやってるらしいですね」

 ◇  ◇  ◇

「麒麟田村のゲームでゲムんです」の登録者は1720人(3月30日現在)…静かなること林の如し。

 とはいえ、「麒麟田村のバスケでバババーン!」のチャンネル登録は5.57万人だ。

 店内を振り返ると、川島もお店に訪れたそうで色紙が飾ってあった。もちろん弟の田村裕の色紙も。

 早くも二人の夢は叶ったようだ…疾きこと風の如し。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  4. 4

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  5. 5

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  1. 6

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  2. 7

    森下千里氏が「環境大臣政務官」に“スピード出世”! 今井絵理子氏、生稲晃子氏ら先輩タレント議員を脅かす議員内序列と評判

  3. 8

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  4. 9

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  5. 10

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  2. 2

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  5. 5

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 8

    ソフトバンクに「スタメン定着後すぐアラサー」の悪循環…来季も“全員揃わない年”にならないか

  4. 9

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  5. 10

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明