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児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

「表現の自由」が通用しない時代 大作ドラマ2回で打ち切り

公開日: 更新日:

 韓国メディアの報道によれば、ドラマ制作期間は5カ月に及び、撮影はすでに80%を終えた状態。当初、テレビ局は謝罪しながらも「問題のシーンをすべて削除する」「いったん放送を休止し、内容を再度確認する」と表明した。

 だが韓国大統領府のホームページには「即刻中止」を求める署名が20万件を超え、視聴者の不買運動を恐れた企業全社がスポンサーを降りた。結局、テレビ局と制作会社はドラマの放送中止を決定した。

 もともと韓国ドラマは放送中にトラブルに見舞われることが少なくない。「朝鮮退魔師」の裏番組となるドラマ「月が浮かぶ川」も男性主人公が9話で交代している。当初キャスティングされていた主演俳優ジスが、学生時代にいじめの加害者だったことが発覚し、途中降板を余儀なくされたのだ。

 韓国の視聴者はこうしたトラブルに慣れっこだが、ドラマが2話で打ち切りという大惨事は放送史上初めてのこと。最後は主要キャストも謝罪するなど、日本でのウェブCM削除より気の毒な展開で、衝撃的なバッドエンドとなった。

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