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井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

眼の奥に心が潜んでいる。目を避けるヤツは信用ならない。

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 国際社会は今こそ、囚われている反独裁活動家や命が危ういジャーナリストを助け、追加制裁をしなければならない時だが。日本はそんな独裁政権にどうリアクションしてるんだか……。五輪でそれどころじゃないか。

 ルカシェンコを支援してきたロシアのプーチンも言うに及ばず、絶対権力者の眼だ。バイデン大統領が「人殺しと思うか」と聞かれ「そうだ」と即答した。バイデンの眼は時にもの悲しいけれど、イスラエルのネタニヤフ首相の眼はいつも怖い。習近平もいつもいかつい人相だ。香港マフィアも逃げ出すような周りを蹴散らす眼だ。

 アベ前首相もサミットの時、習に完全無視され、目を避けられた。スガ首相はおよそ独裁者の眼ではないが、相手に不安やストレスを与えて逃げてしまう眼だ。

 人は顔だ。眼の奥に心が潜んでいる。だから、目を避けるヤツは信用ならない。余談だが、男がウソをつく時は視線をそらしながら言う。女は見つめ返しながら話してくることが多い。 

 悪党面の俳優に悪人はいないというが、逆に、善人役も好感を与えるために眼の奥は閉じたまま役をつくっている。そこも絞り出す役者がいない。好感度づくりに忙しく悪人役にも挑まない。企業とCM契約があるからか。邦画がつまらないのはその所為だ。最近の悪人役は薄っぺらくなった。

 世界の独裁者、そんなヤツの真似をしてるのか、この日本の「村社会」にも大衆を監視する眼が増えている。退治してやりたいが、嫌な感じだ。 (金曜掲載)

■井筒監督作品、映画「無頼」公開中! 詳しくはホームページで。

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