著者のコラム一覧
井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

デジタル合成技術はすべて偽物、人の目を騙しているだけだ

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 思えば、もう50年前からだ。ミニコミ誌、地方新聞や週刊誌に自分が生きてる証しとして、映画感想コラムを日課のように途絶えることなく書き続けてきた。何を見てどう感じたのかだけではない。その一本の映画をなぜ選び、それが自分の人生にどう左右したのか、どう心を奪われて、それが自分の思想や行動にどう影響したかを書き届けてきた。それは批評でも研究でもなく、映画体験史だった。

 今年3月からは、我が「無頼」で取材を受けたことが縁で、「月刊神戸っ子・KOBECCO」という1961年創刊の老舗のタウン誌でも、映画コラムを書かせてもらっている。編集部さんが「監督がいつの時代にどんな映画を見てきたのか、池波正太郎風に書いてもらえたら幸いです。今、家でネット配信の時代だし、読者に作品紹介していただけたら」と。

 自分の体験史が他人をどう刺激するか、池波正太郎と映画の好みは合わないだろうが、こっちの気の向くまま、しばらくつづらせてもらうつもりでいる(阪神地区に行った折にはどこかの店で、旅のお供にでもそのタウン誌を見つけてみて下さい)。

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